『Schedule estimation and uncertainty surrounding the cone of uncertainty』
ソフトウェア開発プロジェクトのスケジュール見積もりは、長きにわたって難しい問題でした。 スタンドリッシュ社のCHAOSレポートによると、当初の計画通りに完了したプロジェクトはわずか20%でした。 一般的な考え方では、プロジェクトが進行するにつれて見積もりの精度が向上するとされています。 この概念は、スティーブ・マコネル氏(1996年)によって広められた「不確実性コーン」と呼ばれることもあります。 新たな知識が得られるにつれて不確実性が大幅に減少するという考え方は、直感的にも納得できるものです。Landmark社のプロジェクトから収集されたメトリクスは、プロジェクト期間の見積もりの正確性が対数正規分布に従うことを示しており、不確実性の範囲はプロジェクト全体を通じてほぼ同一であり、「不確実性コーン」という一般的な解釈とは矛盾しています。